注文住宅の地盤調査について!費用の相場や注意点も解説

注文住宅の地盤調査について!費用の相場や注意点も解説

念願の注文住宅を建てるにあたり、購入予定の土地の地盤状態や、高額になることもある地盤改良費用について不安を感じていませんか。
建物を安全に支える上で地盤調査は重要であり、万が一問題を放置してしまうと、不同沈下によって家が傾くなどの取り返しのつかないトラブルに発展する恐れがあります。
本記事では、注文住宅で地盤調査をおこなう明確な理由や具体的な調査の流れ、そして改良工事が必要になった際の費用相場と注意点について解説します。
これから安心して暮らせる住まいづくりを進めたいと考えており、土地の安全性や見えない予算に悩まれている方は、ぜひご参考になさってくださいね。

注文住宅の建築前に地盤調査が必要な理由

注文住宅の建築前に地盤調査が必要な理由

注文住宅の地盤調査における目的には、主に建物を安全に支えるための確認作業があります。
まずは、地盤調査が必要な理由や不同沈下を防ぐ重要性について、解説していきます。

建物を安全に支えるため

新居の土地には建物本体に加え、家具や設備、人の重さも長期間かかるため、地盤が十分な地耐力を備えているか確認する必要があります。
しかし、表面が固く見えても、地中に軟らかい土の層が隠れていることがあり、見た目だけでは安全性を判断できません。
とくに、水田や沼地だった場所、造成時に盛土をした土地では、周囲と地盤の状態が異なる場合があります。
そこで地盤調査をおこなえば、建物を支えられるかを数値で確認し、土地の状況に合った基礎仕様を検討しやすくなるでしょう。
調査結果をもとに布基礎やベタ基礎などを適切に選ぶことが、安心して長く暮らせる住まいづくりにつながります。

事前に防げるトラブル

地盤の状態を建築前に把握しておけば、完成後に起こり得る不具合を抑えやすくなり、住宅の品質を保つうえでも安心材料になります。
新築住宅では主要な構造部分などに10年間の保証責任が定められているため、適切な調査と施工が欠かせません。
また、調査結果に沿って必要な対策を施せば、保証を受ける際の根拠が明確になり、建築会社との情報共有もしやすくなるでしょう。
さらに、地盤の性質を知ることで、液状化の可能性や地震時の揺れ方を考える手がかりも得られます。
このように、目に見えない地中の状態を先に確認し、設計や基礎工事へ反映することが、入居後のトラブルを防ぐ重要な準備です。

不同沈下などの建物リスク

地盤の強さが場所によって異なると、建物の一部だけが沈む不同沈下が起こり、住まい全体に深刻なさまざまな不具合が生じるおそれがあります。
たとえば、基礎や外壁に亀裂が入れば、そこから雨水が浸入し、構造部分の劣化にもつながる可能性もあるでしょう。
また、窓やドアが開閉しにくくなったり、給排水管が損傷して水漏れが起きたりするケースにも注意が必要です。
さらに、建物の傾きは生活のしづらさだけでなく、めまいや頭痛など日々の体調面へ影響することもあります。
そのため、高額な修復工事を避けるには、建築前の調査で状態を把握し、土地に合った設計と対策を進めることが大切です。

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注文住宅における地盤調査の流れと方法

注文住宅における地盤調査の流れと方法

前章では地盤調査が必要な理由について述べましたが、実際の調査の流れや方法についても確認しておきましょう。
ここでは、調査をおこなうタイミングや代表的な調査方法について、解説していきます。

調査をおこなう適切な時期

注文住宅の地盤調査は、土地の売買契約を終え、建物の配置や間取りがおおまかに決まった段階で実施するのが一般的です。
調査では建物の四隅や中央など、実際に重さがかかる地点を測るため、建物配置が固まっていることが重要になります。
しかし、建築計画前に調べると、後から建物位置が変わり、測定地点が建物の範囲から外れることもあるでしょう。
その場合、再調査の費用や日程調整が必要になるため、設計の進み具合を確認してから依頼するほうが効率的です。
なお、古家が残る土地では機材を入れにくいため、原則として解体後の更地で調査をおこない、契約前は所有者の許可が必要になります。

主な調査方法とその特徴

木造一戸建てでは、スクリューウエイト貫入試験と呼ばれる方法が広く使われ、比較的手軽に地盤の強さや締まり具合を確認できます。
この試験では、先端がねじ状の鉄棒に段階的におもりを加え、沈み方や回転数を測って地盤の硬さを判断する仕組みです。
また、最大100kgでも沈まない場合は、棒を回転させながら地中へ押し込み、25cm進むまでの回転数を記録します。
大がかりな重機が不要で、狭い敷地でも実施しやすく、半日ほどで終わることが多い点もメリットでしょう。
ただし、土を直接採取する方法ではないため、地中の障害物などが疑われる場合は、追加調査を検討するとより安心です。

報告書の確認ポイント

地盤調査報告書を受け取ったら、まず調査位置図を見て、建物の配置と測定地点がきちんと対応しているか確かめましょう。
一般的には建物の四隅と中央の5か所を測るため、各地点が外周から大きく外れていないか確認することが大切です。
次に、地盤の強さを示す換算N値や、おもりだけで棒が沈む自沈層の有無を、深さごとに順番に見ていきます。
そして、浅い位置に軟らかい層がある場合は、改良の必要性や支持層の深さ、提案工法の根拠を担当者へ確認するとよいでしょう。
報告書は将来の点検や売却時にも工事内容を説明する資料になるため、建築関係の書類と一緒に大切に保管しておくと安心です。

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地盤改良が必要になった際の費用と注意点

地盤改良が必要になった際の費用と注意点

ここまで地盤調査の流れや方法を解説しましたが、地盤改良が必要になった場合の費用や注意点もおさえておきましょう。
最後に、地盤改良工事の種類や費用、改良しない場合のリスクについて、解説していきます。

主な地盤改良工事の種類

地盤調査で軟弱地盤と判定された場合は、建物を安全に支えるため、地盤の深さや土質に合った改良工事をおこないます。
代表的な工法は表層改良工法、柱状改良工法、鋼管杭工法の3種類で、軟弱な層の深さなどを踏まえて選ばれるのが一般的です。
まず、表層改良工法は地表から約2mまでの土にセメント系材料を混ぜ、地盤全体を均一に固める方法となります。
また、柱状改良工法は円柱状の改良体を地中につくり、鋼管杭工法は硬い支持層まで杭を入れて建物を支える方法です。
そのため、工法は費用だけで決めず、支持層の位置や建物の重さも含めて、建物の安全性を優先して選ぶことが重要でしょう。

改良費用の目安と予算

地盤改良の費用は、工法や改良する深さ、建物の面積によって変わるため、正確な金額は調査後の見積もりで確認します。
30坪程度の一戸建てでは、表層改良が約30万~50万円、柱状改良が約50万~80万円程度が目安です。
一方、鋼管杭工法は約100万~180万円以上となり、杭が長い場合には200万円を超えることもあります。
そのため、資金計画では100万~150万円ほどを予備費として見込み、想定外の負担に備えておくと安心でしょう。
さらに、地盤保証が付く場合は、保証期間だけでなく対象範囲や免責事項も書面で確認し、工事内容とともに保管することが大切です。

工事をしない場合のリスク

必要と判定された地盤改良をおこなわない場合、建物の重さに地盤が耐えられず、不同沈下が生じる可能性があります。
基礎や外壁に亀裂が入れば雨水が浸入し、住宅の強度低下につながるほか、窓やドアの開閉不良、床の傾きも起こり得るでしょう。
また、建物のバランスが崩れると、本来の耐震性能を十分に発揮できず、地震時の安全性にも影響するおそれがあります。
さらに、完成後に傾きを直す工事は数百万円規模になることもあり、建築前に対策するほうが負担を抑えやすいといえます。
したがって、調査結果に沿って必要な改良をおこない、工法の根拠を理解して進めることが、住まいと資産価値を長く守る基本です。

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まとめ

注文住宅の建築前におこなう地盤調査は、建物の重さを安全に支え、将来の不同沈下などの重大なトラブルを防ぐために不可欠な工程です。
調査は建物の配置決定後に実施し、一般的な一戸建てでは半日程度で終わるスクリューウエイト貫入試験をおこない、報告書で5か所の測定地点などを確認します。
地盤改良には3種類の主な工法があり、費用も大きく変動するため、あらかじめ予備費を確保して適切に工事をおこなうことが建物を守るカギとなるでしょう。

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