土地の地盤調査は必要?方式の種類や費用についても解説

土地の地盤調査は必要?方式の種類や費用についても解説

念願のマイホームに向けて土地の購入を検討するなかで、地盤調査をどのような基準で選べばよいのか、またどれくらいの費用がかかるのかとお悩みではありませんか。
地盤の状態を正しく把握せずに家を建ててしまうと、将来的に建物が傾くといった深刻なトラブルに発展し、安心して暮らせなくなる恐れがあります。
本記事では、地盤調査をおこなう目的や法的義務から、建物の条件に適した主要な3つの調査方式、そして気になる費用相場とコストを抑えるポイントについて解説します。
大切な家族を守る安全な家づくりを実現し、将来にわたって安心できる住環境を手に入れたい方は、ぜひご参考になさってくださいね。

地盤調査とは?

地盤調査とは?

土地の購入において、地盤調査には主に安全確保や法的要件の確認などがあります。
まずは、地盤調査の基本的な目的と重要性について解説していきます。

建物を守る調査の定義

地盤調査とは、建物を建てる予定地の強さや土の性質を、数値で確認するための工程です。
地中の硬さや締まり具合、地層の重なり方、地下水位などを調べることで、建物を支える力を把握できます。
また、調査結果をもとに、ベタ基礎や布基礎など土地に合った基礎の形を検討しやすくなります。
強度が不足している場合は、土を固める工事や杭を使う工事など、地盤改良の方針も立てられるでしょう。
調査報告書には、測定地点や深さごとの数値が整理されるため、設計者との打ち合わせにも役立ちます。

調査不足による沈下リスク

地盤の確認が不十分なまま建築を進めると、不同沈下というトラブルが起こる可能性があります。
不同沈下とは、建物全体が均等に沈まず、一部だけが傾くように沈み込む状態のことです。
この状態になると、外壁や基礎にひびが入ったり、窓やドアが開閉しにくくなったりする場合があります。
さらに、給排水管へ負担がかかることで、漏水や雨水の侵入につながることも考えられます。
また、軟らかい地盤では地震時の揺れが大きくなり、建物本来の耐震性能を発揮しにくくなる点にも注意が必要です。
早い段階で土地の傾向を知っておけば、基礎の補強や地盤改良を計画的に検討しやすくなるでしょう。

事実上の義務となる背景

建築基準法では、建物の基礎が荷重や外力を安全に地盤へ伝えることが基本とされています。
そのため、地盤が建物を支えられる力である許容応力度は、調査結果に基づいて考える必要があります。
また、住宅瑕疵担保責任保険を利用する際も、地盤調査と調査結果に応じた基礎計画は重要な確認項目です。
瑕疵とは契約上期待される品質を満たさない状態を指し、保険は一定期間の備えとして活用されます。
木造住宅では、建築予定地の4隅や中央などを測り、敷地全体の地盤の傾向を確認するのが一般的です。
調査報告書を残しておくことで、設計や保険の確認が進めやすくなり、関係者間の認識もそろえやすくなるでしょう。

▼この記事も読まれています
土地探しの流れは?成功するためのコツについても解説

土地の地盤調査の種類と主要な3つの調査方式

土地の地盤調査の種類と主要な3つの調査方式

前章では、地盤調査の重要性について述べましたが、具体的にどのような方式があるか気になりますよね。
ここでは、地盤調査の主な方式と、その特徴について解説します。

方式ごとの特徴と適性

地盤調査の代表的な方式には、スクリューウエイト貫入試験、ボーリング調査、表面波探査法の3つがあります。
スクリューウエイト貫入試験は、機材が比較的コンパクトで、木造2階建てや道路幅の限られた敷地でも対応しやすい方法です。
ボーリング調査は、地面に穴を掘り、1mごとの打撃回数からN値という強度の目安を確認します。
また、土のサンプルも採取できるため、地盤の硬さだけでなく土質を確認しやすい点が特徴です。
表面波探査法は、地面に小さな振動を与え、波が伝わる速さから地盤の硬さを読み取ります。
なお、それぞれ得意な条件が異なるため、土地の状況や建物の計画に合わせて選ぶことが大切です。

各方式の長所と短所

スクリューウエイト貫入試験は、半日ほどで作業が終わりやすく、費用や日程を抑えやすい点がメリットです。
ただし、調査できる深さは10m程度が目安となり、土を直接採取できない点は理解しておきましょう。
ボーリング調査は、深い位置にある硬い支持層まで確認しやすく、構造計算に使いやすい詳しい資料を得られます。
一方で、大型機械の搬入や設置場所が必要になるため、作業日数や周辺環境への配慮も欠かせません。
また、表面波探査法は地面を掘らない調査で、敷地内の強度のばらつきを面で把握しやすい方法です。
深い層の確認や土質の特定には向きにくいため、必要に応じてほかの方式と組み合わせると良いでしょう。

建物に応じた方式選び

一般的な木造2階建てであれば、まずはスクリューウエイト貫入試験を軸に検討するケースが多いでしょう。
建物が比較的軽く、浅い層の支持力を確認できれば、基礎計画を立てやすくなるためです。
一方で、3階建てや鉄骨造、鉄筋コンクリート造を計画する場合は、深い地層の確認が重要です。
そのため、硬い支持層まで調べやすいボーリング調査が選ばれやすい傾向があります。
さらに、解体後の土地や地中障害物が想定される土地では、表面波探査法を取り入れる方法もあります。
迷ったときは、建築会社や調査会社に建物の規模や配置を伝え、必要な調査精度を相談しておきましょう。

▼この記事も読まれています
土地のみの購入で住宅ローンは使える?流れや注意点も解説

土地の地盤調査にかかる費用相場

土地の地盤調査にかかる費用相場

ここまで、調査の目的や方式を解説しましたが、実際にかかる費用もおさえておきましょう。
最後に、地盤調査の費用相場と削減のポイントについて解説します。

主要3方式の費用相場

地盤調査の費用は方式によって異なるため、目安を知っておくと資金計画を立てやすくなります。
スクリューウエイト貫入試験は5万円~10万円程度で、比較的費用を抑えやすい方式です。
機材がコンパクトで、半日ほどで作業が完了しやすいことも費用を抑えやすい理由といえます。
表面波探査法は8万円~12万円程度で、専用機器やセンサーを使って波のデータを解析します。
また、ボーリング調査は20万円~30万円程度で、大型機械の搬入や数日間の作業が必要になりやすい方法です。
このような価格差は、使う機材の規模や作業日数、得られるデータの詳しさによって生じます。

費用が変動する要因

地盤調査の費用は、選んだ方式だけでなく、調査範囲や測定ポイントの数によっても変動します。
一般的には、建物の4隅と中央を測りますが、敷地が広い場合や建物の形が複雑な場合は追加測定が必要です。
また、段差や擁壁がある土地では機材の搬入に手間がかかり、その分が費用に反映されることもあります。
前面道路が狭い場合も、車両の配置や安全確保に配慮する必要があるため、諸経費を見込んでおくと良いでしょう。
さらに、調査結果によって地盤改良が必要になれば、工法や深さに応じた工事費も発生します。
改良の有無がわかるまでは、資金計画にゆとりを持たせ、予備費を残しておくことが大切です。

費用を抑える具体策

調査の品質を保ちながら無駄な費用を省くには、依頼前に調査内容をよく確認することが大切です。
建物の配置や間取りを決めてから調査を依頼すれば、調査位置のずれによる再調査を避けやすくなります。
地盤調査は建物を建てる位置に対しておこなうため、事前の計画を整理しておきましょう。
また、必要な測定点数や調査方式を確認しておけば、内容に納得したうえで進められます。
無理に調査範囲を減らすのではなく、必要な調査を明確にして不要な作業を省く考え方が重要です。
さらに、購入前にハザードマップや自治体の地盤情報、古地図などを確認しておくと、土地の傾向をつかみやすくなります。

▼この記事も読まれています
土地購入前に知るべき日影規制について!北側斜線制限も解説

まとめ

土地の地盤調査は、見えない地中の強さや性質を数値化し、沈下リスクを防ぎ、法律や保険制度の基準を満たす大切な工程です。
調査方法は主に3種類あり、各手法の長所と短所を理解したうえで、建物規模や土地の履歴に合わせて適したものを選びましょう。
費用は方式や土地条件で変わるため、建物の配置を事前に決め、自治体の地盤情報も活用して無駄を抑えると良いでしょう。

新築戸建コンシェルジュ

無駄のない透明なお取引で、安心してお任せいただける環境をご用意しています。
人気物件から掘り出し物件まで幅広く取り揃え、理想にぴったりの一軒をご提案。豊富な情報量と的確なご提案で、納得の住まい探しをサポートいたします。

■強み
・無駄のないお取引で安心を届けます
・豊富な物件情報で理想を叶えます
・迅速かつ丁寧な対応をお約束いたします

■事業
・売買一戸建て